ヤブクグリ新聞

 ヤブクグリ生活道具研究室は、大分県日田市の林業を応援する活動を続ける有志団体「ヤブクグリ」が、2021年に地元の木を使って家具や工芸品などを手作りで製造、販売をするために発足 しました。おふろのフタは、その第一号の製品です。
 ご存じの方もおられると思いますが、ひと口に杉といっても、魚介や果物と同じく、その品種 は数百種にわたり、品質も上から下まで実に様々です。この製品は日田市内で長い歴史をもち、 高品質の杉を厳選して仕入れ、製材していることで知られるマルサク佐藤製材で制作しました。料亭で刺身にして食べる、上等の魚のような杉だけを選んで加工しています。水による劣化をせず、カビにくい杉の「赤太」と呼ばれる芯材のみを使用してますので、塗装もしていません。自然の雰囲気そのままで、ゆたかな杉の香りがし、ユニットバスなどのお家のおふろでも、まるで旅先の旅館にいるようなくつろぎを感じることができます。ぜひお試しくださいませ。

マルサク佐藤製材の佐藤栄輔と和枝夫妻。事務所の前に
最近サウナにはまっている九州産業大学芸術学部の伊藤敬生教授(ヤブクグリ生活道具研究室役員)は 湯船に杉板のフタをして浴槽につかり、本を読みながら長湯を愉しんでいます。